この論文の中で、人々が衆愚になっていく大きな原因の一つとして指摘されているのが「情報の洪水」あるいは「情報汚染」。
マス・メディアを通じて膨大な情報が垂れ流されることで、直接経験によらない間接経験の情報の比率が増え、情報に対する判断や批判が行われなくなり、浅薄な好奇心をあおりやすい一時性の情報ばかりを簡単に消費するようになり、やがて情報を無批判に受け容れるようになる、というプロセス。論文が書かれた当初はテレビによる情報垂れ流しを危惧していたのだろうけど、今だとネットがまさにこれ。
ネットの出現でメディアが双方向化して、個人個人が情報発信をできるようになったことで、本当は情報の受信と発信の繰り返しを通じて思考能力や創造性が鍛えられるはずだったんだけど、Facebookの「いいね」や「シェア」は、誰かが提供する知識、意見、価値観、イデオロギーを、そのまま右から左に流すだけだから、主体的な思考はまったく必要なし。
チープな「感動」で、感情の赴くままに「シェア」して、衆愚自身が無自覚にデマを広げるメディアの一部になっちゃって、自己増殖してるから始末に負えないと思う。
Facebookの「シェア」やTwitterのRTで多くの人に情報をばらまく能力を「メディアリテラシー」だと思っている人は、よく考え直すように。
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